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芦田愛菜現象を引き起こした、ドラマ「MOTHER」のスタッフによる、ドラマスペシャル。脚本は坂元祐二。あり余る才能を賞賛されながらも、「MOTHER」では、何か「作る」者の物怖じが感じられた。なぜだろう。キャスト達のずば抜けた演技でドラマは佳作に仕上がっていたが、 本当はもっと遠くに行けたと思っていたかもしれない。そこでくすぶらせていた「生のチカラ」を今回のドラマに託したという気がする。内容は、大人に内緒で遠くの病院に入院している幼稚園友達の見舞いに行くという物語であるが、こどもの神のような心の痛みを、自由にそして狡猾に存在証明していきながら、印象的な出来事でつづっている。それぞれ子役はみな素晴らしかった。ラスト、芦田愛菜が病気の友達とふたりきりの卒園式をする場面、友情を守りながら別れの儀式をするくだりまで、色のついた出来事がこども達に降り注ぎ続ける。この世の値うちを鳥瞰するようなこども達のそれらに対する視線。それがあるポイントでとどまり続けることがこのドラマの救いであり、さわやかな情感を生んでいる。一見、こどもへの効果が問題視されそうな非日常的な人物の登場は、実はその救いのためのドラマツールとして機能しており、夢から覚めてこども達はまた歩き出す。さて、大人の私はこれからどこへいったものか。やはり夕陽に向かって走るのか・・・うう。
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